全国各地の農家さんの余ったお米を活用し「GENMAI COFFEE」を作りました。

全国各地の農家さんの余ったお米を活用し「GENMAI COFFEE」を作りました。

僕がGENMAI COFFEEを作った理由|三輪 武寛

 
玄米との出会いは、小学生のころ。
「カラダにいいから・・・」と母にムリヤリ食べさせられ(笑)
けっしてよいとは言えない第一印象でした。
それから時が流れ、
立派?かどうかはわかりませんがいい大人になり、
東京でひとり暮らしをはじめたのですが、
仕事が忙しかったせいか、食生活が乱れたせいか、
健康診断でお医者さんから指導を受けることに。
そこですすめられたのが、
母にムリヤリ食べさせられていたあの玄米でした。
そんなによいと言われているのならと、
玄米について調べてみると、とにかく栄養がすごい。
じっくり味わってみると、噛み応えがあっておいしい。
子どものときと、味覚も舌もかわったせいか、
玄米への興味がどんどん大きく深くなっていきました。
足を運んで知った、玄米のこと。
いったい、玄米ってどうやってつくられているのだろう。
仕事で縁のあった滋賀県の農家さんを訪ねてみたところ、
まず驚いたのが、玄米は精米される前の状態で、
精米された白米になると捨てられる部分に
栄養がぎっしり詰まっている。
いわゆる、これがフードロスか・・・と目の当たりに。
にもかかわらず、玄米のままで出荷されるのは2割か3割で、
白米に比べて圧倒的に少ない。
それは玄米の魅力に気づいていない人が圧倒的に多いからで、
じつは玄米を食べること自体が
エシカル(環境保全や社会貢献)になるのでは?
と思ったのでした。
玄米の魅力を、もっともっと伝えたい。
こんなに栄養があってカラダにいい玄米を
もっと多くの人に知ってほしい、食べてほしい。
そう思っていたころ、妻の妊娠がわかり、
コーヒーが飲めないのでその変わりに、
玄米コーヒーを飲んでみてもらったのです。
飲みやすいし、ノンカフェインだし、なによりおいしい、
コーヒー好きの妻も気に入ってずっと飲んでいました。
玄米の栄養をまるごととれて、
飲みやすくておいしい。時間も気にせず飲める。
カラダに良いから何杯飲んでも大丈夫!
そこで、女性や妊婦だけでなく、
若者にも取り入れてもらいやすい
玄米コーヒーをつくろうと決意したのです。
人と地球にやさしい玄米コーヒーを求めて。
おいしくて飲みやすい玄米コーヒーをつくるのはあたり前。
そのうえで、さらにどこまで人と地球にやさしくなれるだろうか。
こうしてエシカルフードへの挑戦がはじまりました。
まず、原料である玄米探しから。
全国でその土地の環境にあわせて、
無農薬または有機肥料・オーガニックにこだわり、
手間ひまをかけて丹精込めておいしいお米をつくっている
農家さんを調べて会いに行きました。
田んぼを見せていただき、玄米を食べさせてもらい、話を聞く。
それを繰り返し、6つの農家さんに玄米を提供しただくことに。
もちろん今年の玄米だけでない、
古米があればそれを優先に仕入れるようにしました。
同時に、玄米を焙煎する工房探しも行いました。
友人からの紹介で、
玄米の焙煎を30年以上専門にしてこられた地方の工房へ。
玄米の魅力を知りつくし、
焙煎によりさらに栄養価が上がることまで調べつくし、
自然と自らの五感でもっとも適した焙煎を行う焙煎職人に出会い、
即決でお願いすることにしました。
丹精込めてつくられたいい玄米、腕効きによる焙煎で、
そんな、ほんとうにおいしくて飲みやすいと自信を持って言える。
玄米コーヒー=GENMAI COFFEEができあがりました。
それは、溶かすだけで玄米の栄養がまるごととれて、ゴミも出ない、
人にも地球にもやさしいGENMAI COFFEEです。
梱包や発送まで、やさしくできないだろうか。
再生可能な素材や、CO2排出量の少ない素材を使い、
簡易包装にしたほうが地球環境へのやさしさをイメージしやすい。
でも、それだけでいいのだろうか。
梱包や発送はだれにお願いしよう?どこにお願いしよう?
そう考えたときに、頭に浮かんだのが
福祉関連の事業をやっている親戚の言葉でした。
「作業所にはいろんな依頼が来るけれど、
じつは作業に見合った金額かというとそうとも言えず、
継続的な施設の運営をしていくためには見直しも必要だ」
福祉関連の作業所にお願いすれば、それだけでいいことをしている、
役に立てているかのように思いがちです。
そうではなく、施設運営や自立支援にきちんとつながる
梱包と発送をお願いしたいと思いました。
できるかぎり環境に配慮した素材は使うのはもちろんのこと、
からだに不自由がある方でも梱包が簡単にできるように。
箱はだれもが扱いやすいようにある程度強度を持たせ、
瓶の形にくりぬかれているクッション材をあらかじめ入れておく。
もしかすると一見、過剰に見えるかもしれませんが、
最終的に梱包する人、運ぶ人、使う人のすべてが笑顔になれる
仕様を追求していきました。
できることから、ひとつずつ、つなげていく。
こうして人と出会い、話し、知らなかったことを知る。
そして、いろんな地元の力や、いろんな人の力をつなげて、
人や社会、地球にやさしい循環をつくっていく。
GENMAI COFFEEは、そんな想いを込めた、
やさしくて、おいしい、飲むことでエシカルな体験ができる
どこにもない玄米コーヒーです。
まだ、100%環境にやさしい、100%人にやさしい、とは言えません。
もっともっと、できることはあるはずです。
みなさんと一緒に、それを見つけ、
難しくてもひとつひとつ扉をこじ開けていきたいと考えています。
 
GENMAI COFFEE 三輪 武寛