多々良 敦斗

多々良 敦斗 ✕ 地方創生ユニオン

 
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多々良 敦斗さんは、静岡県静岡市出身のプロサッカー選手であり、アスリート心理トレーナーとしても活躍しています。彼はアスリート、メンタルヘルス、農業の分野を結びつける画期的な取り組みを行っており、MUGENアンバサダーとしても知られています。サッカー選手としては、松本山雅FC、ベガルタ仙台、ジェフ千葉、ロアッソ熊本、マルヤス岡崎、ラインメール青森、ブランデュー弘前など、複数のチームでのプレー経験を持ちます。多々良さんのキャリアは、スポーツの世界だけにとどまらず、農業という全く異なる分野にも影響を与えています。彼の独創的な活動は、アスリートが持つ影響力を活用し、社会に新たな価値をもたらすことを目指しています。
多々良さんは、日本の農業の現状と農家の高齢化について深い懸念を抱いています。彼は愛知県でオーガニック農家と話し、特に青森県のリンゴ農家での農家の平均年齢が73歳であることを知りました。継承者不足により、多くの果樹園が廃園に追い込まれていると指摘しています。さらに、これは青森県に限らず、全国的な問題であり、若者が農業を志すことが少ないと述べています。そこで、アスリートを農業に関連付けることで新しい販路を開拓するアイデアを提案、アスリートが特定の製品を食べたり作ったりしているという事実は、消費者に強い説得力を持つと説明しています。彼はまた、アスリートのセカンドキャリアとして農業が新たな気付きやメリットを提供する可能性があると信じています。
農業とアスリートの組み合わせに関して、彼はアスリートが農業に従事することの実践的な側面を説明しました。例えば、サッカー選手は午前中の練習後に農業に従事できる時間があると指摘しています。ただし、彼はPC作業と比較して農業が物理的には大変だが、育っていく過程を目で見ることができるため、異なる成長の形を提供すると述べています。
多々良さんは、アスリートが農業を通じて新たなキャリアを築くことによって、国内の耕作放棄地を活用し、農業に従事する人々の数を増やすことができると提案しています。彼は、サブスクリプションモデルやふるさと納税などを通じて、農産物の販売を促進することが可能であると考えています。アスリートが農業に参加することの具体的なメリットも考えられています。たとえば、アスリートが農産物を栽培し、それを市場で販売することにより、安定した収入源を確保し、スポーツキャリア後の選択肢を広げることができると。
最後に、多々良さんは、自身の農業プロジェクトを法人化する計画を持っていることを明らかにしました。彼は、農業とアスリートを組み合わせることで、日本の農業を活性化させると同時に、アスリートに新たなキャリアの道を提供することを目指しています。
インタビューを通じて、多々良さんは農業とアスリートの協働に大きな可能性を見ており、これが日本の農業の未来にとって重要な役割を果たすと確信していることが伝わってきます。