山本憲吾
山本憲吾 ✕ 地方創生ユニオン
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〘自己紹介〙
私は、母と姉の影響でバレーボールと出会いました。住んでいた近くにはチームがないので、女子と混合でバレーボールの練習をしていました。練習をしていくうちに、将来の夢が「バレーボール選手になりたい」「春高バレーに出場したい」と思うようになりました。
中学校に男子バレー部が無く、野球部に仮入部をしましたが、どこかでバレーボールがしたいと考えていて、入学して何週間か経った時に校長室に行き、直談判をしました。その時に集まった友達とバレーボール同好会として活動を始めました。でも、体育館での練習が出来ないため、外での活動になり、テニスコートの横で青空バレーをしていました。一年生大会が3月にあるので、校長先生から「結果を残せば部に上げてもいい」と言われ、外部コーチの力も借りながら練習し、一年生大会で優勝することができました。あの時に結果が出なければ、今の自分はなかったのかと思います。中学校2年生からは男子バレー部として活動を始め、恩師でもある顧問の先生と出会い、地区では優勝、創部一年で大阪府新人大会ベスト8、近畿大会出場をすることができました。
そこから大阪選抜にも入り、全国ベスト4を経験し、夢でもあった、春高バレーに出場している大塚高校に入学することが出来ました。一年生からレギュラーとして戦い、春高バレーに出場、インターハイ全国制覇、国民体育大会では準優勝の成績をおさめることができました。まさか日本一を経験できるとは思っていなかったので、あの景色は今でも忘れられません。大学は、体育の免許取得とさらにバレーボールの技術を磨きたいと思い、中京大学に進学しました。この4年間の経験を経て、夢のバレーボール選手を叶えたかったのですが、そう簡単にはなれない現実を知りました。
大学卒業後、Vリーガーの夢には届かず、岩手県の岡崎建設owlsというチームに入団し、高校の体育教師をしながら夢を追いかけていました。2016年に岩手国体があり、地元開催ということで、結果を残すことを考えながらVリーグのチームも参加しているので、絶対勝ってやる気持ちで挑みました。結果は、ベスト4。地元の方たちの声援が力になり、Vリーグのチームにも勝つことができました。
今後も岩手で頑張ろうと思っていた矢先、Vリーグのチームからスカウトしてもらうことになりました。今まで諦めずに取り組み、やっと「バレーボール選手」という夢を叶えた瞬間でした。そのチームがVC長野トライデンツという長野県のチームです。入団して2年目でVリーグが新しくなり、トップリーグでもあるV 1リーグで戦うことになりました。全日本の選手やトップレベルの外人選手がいる中、戦えたことは自分の財産です。あの時、バレーボール部を作ってほしいと行動し、校長先生に直談判しなかったらこの舞台に立てなかったのか?と考えるとゾッとします。自分が諦めず行動してきたことで夢を掴むことができました。
Vリーガーとしての顔もありましたが、バレーボールをしながら養護学校の教師としての顔もありました。日中は、子供達と一緒に活動し、夜は練習というサイクルで続けてきました。子供達は私がバレーボール選手ということをわかっていて、養護学校の生徒たちは試合の応援に来てくれました。なかなか、外に出ない生徒や大勢いる場所に行けない生徒たちでしたが、私の姿を見たいという思いで試合会場に来てくれた時は、本当に嬉しかったです。
2021年に現役を引退し、今は、チームの本拠地でもある長野県南箕輪村の小学校で体育専科教員として働き、VC長野トライデンツジュニア女子U15の監督をしています。私が、選手の時にたくさんの方が応援していただいたので、恩返しの気持ちとしてこれからも長野県で活動し、色んな発信をしていきたいと思っています。
〘出身地の魅力〙
私が住んでいた大阪府吹田市は、万博記念公園があり、皆さんも知っている太陽の塔があります。私の家のベランダからは太陽の塔が見えていて、よくランニングをしに行ったりしていました。今では、大規模なショッピングモールが建てられたり、ガンバ大阪の本拠地でもあるのでシーズンの時には、とても盛り上がっています。大阪は人が多く、賑やかな場所だと思う人がいますが、大きな万博記念公園があったり、電車に乗って京都にすぐ行けたりととても住みやすい場所でした。ぜひ行ってもらいたいなと思います。
〘在住地の魅力〙
住んでいる場所は、箕輪町なんですが、隣の南箕輪村の小学校に勤務していたり、VC長野トライデンツの本拠地でもあるのでほとんど南箕輪村で活動しています。南箕輪村の人口は1万6千人と村としてはたくさんの方が住んでいます。最近では、移住者が多く、子育て支援にも力を入れており、とても住みやすい所です。村には、大芝高原という大きな公園があったり、キャンプ場、銭湯、道の駅があったりしていて観光地でも賑わっています。
私も、家族で遊びに行ったり、イベントに参加したりしています。春夏秋冬で村が主催のイベントが行われており、大人も子供も楽しめるものになっており、ぜひ県外の方にも来ていただければと思います。
〘関わりが深い都道府県〙
岩手県紫波町/理由は、2年間という短い期間でしたが、社会人になってたくさんのことを学べた場所でした。
バレーボールもそうですが、1人の社会人として高校体育教師としての働き方などを先輩先生方からたくさんのことを教えていただけた場所でその経験が今でも活かされています。
〘地域活性化の為に〙
私が今まで夢を追いかけてきたことやバレーボールの人気をもっと高くしたいと思っています。Vリーグの存在やバレーボールの楽しさというものをたくさんの方に知ってもらいたい。こんな素晴らしいスポーツがあるんだと次世代の子達が知ったり、大人の方も少しやってみたいと思ってもらいたい。そして、長野県にトップリーグのチーム、VC長野トライデンツがあることをもっとメディアを通して知ってもらいたい。子供たちや大人の方に、夢というテーマで伝えていきたい。夢を持つことがどれだけ素敵なことなのか、叶う叶わない関係なく、自分が生きている中で、目標を持って過ごしていくことの大切さを私の経験を通しながら伝えていきたいと思います。私がバレーボールというスポーツに出会って、たくさんの方から教えていただき、人間として鍛えられたことを次に繋げる為発信していかなければならないと感じています。